2017年4月15日土曜日

筑波山のTVOC(総揮発性有機化合物)測定

 シックハウス(室内空気汚染)等で問題となっている揮発性有機化合物(ホルムアルデヒド、トルエン等)の総量を測定できる超小型の機器をリュックに付けて登山をしてみました。リュックの肩の部分に付けたので、ほぼ私が吸っている空気を測定している事になります。

 私は登山中にきつい柔軟剤臭を嗅ぐと咳き込んだり頭痛がしたり、ひどい場合は軽い麻酔が掛かった様な状態でだるくなり運動能力が失われてしまいます。そこで、この原因物質がどれ位の濃度であるのか知る為に、実際の登山時に物質の総量(物質が何かはこの機器では分からないですが)を測定してみることにしました。


測定に使用した機器の紹介:CNNの記事を引用
  米国などに拠点を置くノット・アナザー・ワンはこのほど、空気中の有害物質を検知する手のひらサイズのスティック型の装置「アトモチューブ」を開発した。開発チームによると、この装置は127種類の揮発性有機化合物(VOC)のほか、一酸化炭素などの有害ガスも検知できる。10秒ごと(注:現在は1分ごと)に周囲の空気を測定し、利用者のスマートフォンに結果が送られる。スマートフォンでは点数化された空気の質を確認でき、汚染レベルの分布を地図上で表示することも可能だ。 

測定に使用した機器の画像

 市販のスマートフォンとブルートゥースで通信しながら使用します。スマホで写真の様に測定データを見たり、グラフを表示したり出来ます。

 単独でも測定データを蓄積したり空気の汚染度合いの概要を知る事ができます。







測定結果のグラフ













 さすがに山は空気がきれいで揮発性有機化合物はほぼゼロです。しかし途中、男体山の気象観測所から御幸ヶ原のカタクリの里に向かう途中、行き交う登山者の中にきつい臭いの柔軟剤を使用している人が何組も居て私は咳き込んでしまいました。

 それにもかかわらず、この時の測定値は0ppmです。この測定器の感度が0.01ppm(10ppb)のため、原因物質はそれ以下の濃度で咳き込む様な症状を呈する猛毒か、この機器では検出できないガス以外の粒子状物質(香料マイクロカプセルその物か?)であると言えます。

 残念ながら物質が何であるかは分かりませんので今後の課題です。

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