2017年5月25日木曜日

窓を開けると近所の柔軟剤臭と猛毒のイソシアネートが入ってくる

 近所からの柔軟剤臭が入るので、最近までは窓や換気口は全て閉じていましたが、このところ気温が30℃にもなり、熱中症で倒れるおそれも出てきて窓を開けざるを得ません。

 窓を開けて風を網戸越しに入れた場合の、近所の柔軟剤等から出ているVOC(揮発性有機化合物)や猛毒のアレルギー物質であるイソシアネートを測ってみました。但し、VOCについては、クロマトグラフが無いので個々の成分は分からず、総量のTVOCを測ることになります。

<測定方法>
測定風景

 暑い時に窓を開けて網戸越しに風をいれている状態で測定します。

 この時は南寄りの風で風速は0.9~6.5m/s(気象庁のデータで一番近い点)でした。

 イソシアネートは米国Woneywell社製の SPM Flexという化学テープ方式毒性ガス検知器で測ります。産業用機器で高価な為に借用品です。写真の黄色と黒のツートンカラーの機器です。詳細はこちら→リンク
 国産でも同じ方式の機器が警視庁の化学テロ対策用として開発されましたが、残念ながらイソシアネートには対応していません。

 TVOCは、上記SPM Flexの吸気チューブ先端に置いた米国Indiegogo社のAtmotubeという超小型の空気質モニターで測ります。こちらは個人用に売られている物で公式な値としては使えませんが、目安にはなります。スマホでコントロールしたりデータを見たりダウンロードも出来ます。


<測定結果>
 測定を終えた所で、SPM Flexのテープを機器から外してイソシアネートに反応しているか撮影してみました。
呈色反応

 呈色反応ではっきりと赤く変色し、イソシアネートが存在している事を示しています。
 
写真で見えている部分は、試験終了の23日夜の部分です。但し、感度は低いですが、一部他のガスにも反応(副反応)するので、注意が必要です。私が調べたところ、これらのガスはかなり臭うので、存在した場合は臭いで分かるので除外できると思っています。












<TVOC測定結果>
 5/22は5:40に窓を開けたら7時ごろから南風に乗って柔軟剤の酸っぱい臭いが部屋に入って来て咳が出たり、体のあちこち(頭や背中)が痒く、目が痛くて複視がひどかった。

 急いで測定の準備をして10時から測定に入りました。AtmotubeのTVOCが下がる時の応答が遅いので、だらだらと下がって(外気の方がTVOCは低い)行きますが、赤丸の様に上昇しているピークが三つ有り、柔軟剤の香料成分と思われます(以前のガスクロマトグラフ分析の経験から推定)。

 5/23の午前には0.1ppm増加している部分が有り、この時も酸っぱい臭いがして涙が出て目が痛く複視にもなってきました。マスクをしないでいたら頭痛がしてきたので、暑いですが活性炭のマスクをしました。




















<イソシアネート測定結果>
 測定器から得られるデータは、値がゼロ(0.4ppb未満でゼロになる)を越えると1~2秒おきにデータが記録され膨大なデータになります。そのままではExcelの処理能力を超えてしまうので、分割して処理しました。ピーク値を拾って間引きし1分間隔にしてAtmotubeに合わせると同じグラフに表示出来ますが、ちょっと時間と頭が必要なので、将来に回します。

①5/22の結果 
 測定を始めて直ぐに1.4ppbを記録し、この値はACGIH(米国産業衛生専門家会議)の許容限界値1ppbを越えている。この時は柔軟剤の酸っぱい臭いが部屋に入って来て、複視(私の場合文字が片目でも縦にぶれて見える)がひどい状態で耳鳴りもしました。そのうちセキも出てマスクをしましたが、目にしみました。

 昼過ぎに風が強くなってやっとすっきりとしてきました。


②5/23午前の結果
 深夜から早朝にかけて1ppb→0.8ppbと一旦下がりましたが、ゼロにはなりません。この時、風上側の近所で強い柔軟剤臭のする家が夜間も洗濯物を干していました。

 更に8時頃に1.2ppbまで上昇しました。各家庭で洗濯物を干して、ある程度乾いて来た頃と推定されます。この頃は酸っぱい柔軟剤臭がして、TVOCもピークが観測されました。
 朝食の頃から涙が出て目が痛く、マスクをしました。9時半頃には複視がひどくなりマスクを外していたら頭痛がしてきました。





















③5/23午後の結果
 17時頃からツンと鼻にくる臭いがして、18時頃に近所で救急車の音で外に出ると、南側(風上側)から酸っぱい石鹸の臭いがしてきました。救急車も風上の南側に停車していました。
 その後19時頃に0.8ppbとなり、喉がいがらっぽくなりました。20時台には0.9ppbのピークが出ました。夕食の支度が始まる時間からお風呂の時間にかけて上がっているのは、換気扇で排気された柔軟剤成分が何軒分も合わさって高くなっていると私は推測しています。
 臭いでしかまだつかんでいませんが、強く長持ちする柔軟剤臭は100m以上離れても臭いを感じます。今朝もすれ違った近所の強烈な柔軟剤臭の人は、歩いた跡に帯状に臭いを残し、臭いを感じなくなったのは130m位先でした。警察犬が臭いを嗅いで跡をたどる様に、人間でも跡をたどる事が出来る強さです。
 風下にある我が家は何軒分も柔軟剤臭やイソシアネートを浴びて、それらが合わさって高いレベルになっていると思われます。




















 これから暑くて窓を開ける季節ですが、イソシアネートをずっと吸っていると工場の危険レベルに達しているので、どうしたものか悩ましいです。

2017年5月22日月曜日

住宅街で米国のイソシアネートのばく露限界1ppbを越える

 昨年、米国産業衛生専門家会議(ACGIH)はTDI(トルエンジイソシアネート)の時間の時間加重平均ばく露限界値を5ppbから1ppbに引き下げました。厳しくした理由を調べていたのですが、米国産業衛生学会、展示会のプレゼン資料に解説されているのを見つけましたので、それを紹介したいと思います。

 この1ppbという値は、我が家の外気で観測され、窓を開けているとオーバーする時が有ります。また混雑した電車の中や駅の乗り換え等人の多い所でも越えてしまっています。これは、トルエンジイソシアネートを扱う工場の中の空気より一般家庭や人の多い場所の方が有毒物質が多い事を意味します。

以下、プレゼン資料(英文)関係部分の機械翻訳
原文はこちらの33ページを参照→リンク
201621日、ACGIHTDI TLV-TWA8時間の時間加重平均)を5ppbから1ppbに、TLV-STEL15分間の短期曝露限界)を20ppbから 5ppbに引き下げた。

TLVsを下げるACGIH決定に関するコメント
2016 TLV基準:喘息、肺機能、眼刺激
→以前のTLV基準:呼吸器、感作

→職業訓練、技術管理、医療監視における産業の改善は、OAの発生率を低減する効果を実証している(2011-12年の調査から)。 これは、TDIの製造および使用が増加している一方で、イソシアネートに起因する職業性喘息症例が米国および他の世界で減少していることに反映されている。 しかし、ACGIHはこれらの結果を示唆的なものとみなしているだけです。

ACGIHは、TLVを低下させると職業性喘息のさらなる減少につながると考えているが、この肯定の支持は弱いと考えられる。

ACGIHは、TWA濃度に関連する健康影響が、単一または複数のピーク暴露の発生によって影響を受ける可能性があることを認識し、OEL勧告の複雑さを増す。


上の特殊用語の解説:環境省のHPより
【作業環境許容濃度(ACGIH)】
 ACGIH (米国産業衛生専門家会議)では、作業環境許容濃度をTLV (Threshold Limit  Value )と呼んでいる。TLV は、ほとんどすべての作業者が毎日繰り返し暴露しても、有害な健康影響が現れないと考えられる化学物質の気中濃度である。TLV は、産業界の経験、ヒトや動物による試験・研究などの利用可能な情報に基づいている。これら情報の量と質は物質によって異なるため、TLV の精度にも幅がある。TLV は、安全濃度と危険濃度の間のはっきりした線ではないし、毒性の相対的な指標でもない。

TLV には次の3 つのカテゴリーがある。
*TLV-TWA (Time-Weighted Average)
1日 8時間、1 週40 時間の時間荷重平均濃度
*TLV-STEL (Short-Term Exposure Limit)
たとえ8 時間TWA がTLV-TWA 内にあっても、1日の作業のどの時間においても、超えてはならない15 分間TWA として定義される。当該物質に急性毒性が認められる場合、TLV-TWA を補足するために設定されるものであり、独立して設定されるものではない。
*TLV-C (Ceiling)
作業暴露のいかなる場合においても超えてはならない濃度

2017年5月8日月曜日

着衣にくっついて室内に侵入する柔軟剤臭とイソシアネート

 妻が整骨院から帰ってきたら凄まじい柔軟剤臭です。じっとしていると臭いませんが動くと臭いがひどく気持ちが悪くなる程で、目にも沁みます。ブラウスを着換えて貰ったらひどいのは直りました。我が家では石鹸洗剤しか使ってないので、整骨院で他の患者から貰ってきた様です。

 急いで準備をして、脱いだブラウスに付着している柔軟剤の香料カプセルから発生すると思われるイソシアネートとTVOC(揮発性有機化合物の総量)を測定してみることにします。我が家の室外では1ppb以上のイソシアネートが観測されるので、汚染が無い室内玄関の下駄箱の上で測定する事にします。

<使用測定器>
ブランク確認

①イソシアネート測定用
 米国ハネウェル社製の化学テープ方式毒性ガス検知器SPM Flexを使用します。テープにしみ込ませた試薬の所へ空気を通して反応すると色がガス濃度に従って変化する仕組みです。 広範囲のイソシアネート類が検出可能です。トルエンジイソシアネートでは0.4ppb(ppmの千分の一)からデジタル表示可能な高感度です。それ以下の濃度でもテープに残された反応の痕跡から微量のイソシアネートの有無を見る事ができます。半導体工場等の有毒ガスを使用する職場でガス漏れ検知に使用される工業用機器で高価な物です。

②TVOC簡易測定用
米国Indiegogo社製Atmotubeポータブル大気汚染モニターを使用します。
TVOCと温度、湿度を測定できる超小型の簡易測定器で、スマホと通信しながら使用します。個人用の機器で正式な測定には使用できませんが、手軽に使用する事ができます。

 スマホから測定データをPCにダウンロードしてExcelで処理し、グラフを描かせたり出来ます。

0.01ppm(10ppb)からTVOCを測定できます。

 今回はSPM Flexと連携させてテータ処理し、同じグラフに表示させてみました。









<測定開始>
 横にした大きめのビニール袋の底に穴を開け、その穴にSPM Flexの吸気チューブとAtmotubeを取り付けます。最初測定環境にイソシアネートが無い事を確かめる為に試験サンプル無しで1時間測定します。
サンプル投入
サンプルは綿100%


















 柔軟剤臭がするブラウスをビニール袋に畳んでそっと入れます。材質は右の写真の様に綿100%です。
 そっとしている時の臭いは鼻を近づけないと分からないほどかすかです。

 妻が着ていた時は動くとひどい臭いがしたので、暫くして動かしてみる事にします。その前に、ブラックライト(紫外線ライト)を照射して試してみることにします。

<測定結果>
 ブランク確認ではテープは全く反応しておらず、測定環境は問題有りませんでした。

 ブラックライトの紫外線では変化有りませんでした。LED照明なのでパワーが足りないのかもしれません。一応、紫外線硬化の物に使われるライトですが。

 次に、ビニール袋に入れたブラウスを叩いたり揺り動かしたりしてみました。その時はSPM Flexのデジタル表示はゼロのままです(0.4ppb未満)。そうしているうちにだんだんと臭いがきつくなってきました。しかし、後からデータを見て見ると動かした後にピークで0.7ppbのイソシアネートを検出していました。ちょうど夕食で機器を離れた時です。試料を動かした時ではなく、資料とそれを覆うビニール袋を全部取り除いてから数値が出ています。

 後からテープの呈色反応を確認すると、下の写真の様に試料を動かした時から反応し、資料が無くなった後の方が濃度が上がっています。資料が無くなって約1時間後にやっと反応が無くなっています。

<呈色反応の様子>ケミカセットのテープをデジカメで撮影
時刻との関連を位置から割り出す為に定規を一緒に撮影しています。















<SPM FlexとAtmotubeのデータを連携させたグラフ>

  試料とビニール袋を取り除いた後にイソシアネートのピーク値0.7ppbを記録しています。この時はちょうど夕食中で、人の動き(人に付いてくる)や外部からの侵入(玄関のドアを開くと外から入る)は有りません。

 一方、TVOCはサンプルを除去すると直ぐにゆっくりと下がり始めており(直ぐに下がらないのは測定器の特性と思われる)イソシアネートのピークの所でわずかな上昇が見られます。

 我が家は窓を開くとイソシアネートや柔軟剤臭が入って来るので窓や換気口は通常締め切りです。このためTVOCは高いのでそれにかき消されてしまっているのかも知れません。

 湿度(空色の線)を見ると、試料を動かした所で湿度が上がっているのが分かります。香料成分に湿度センサーが反応したものか?

 いずれにしても、他人から貰って来た柔軟剤臭成分で0.7ppbものイソシアネートが出るとは驚きです。この柔軟剤臭の持ち主はもっと凄まじいでしょうし、この様な人が多数居る混雑した電車の中では、工場の中のイソシアネート規制値より値が高くなってしまうでしょう。米国産業衛生学会の職場での管理値は1ppbですので、それを容易にオーバーしてしまいます。
















2017年4月29日土曜日

人混みでは米国のばく露限界をオーバーするイソシアネート

 一般の人にはあまりなじみが無い化学物質の規制ですが、有毒な化学物質を扱う職場では作業環境で有毒物質の濃度をこれ以下に抑えなさいという規制値が有ります。

 ほとんどの労働者が1日8時間、1週40時間職場でばく露されても著しい健康障害を引き起こさないと考えられる「ばくろ限界」という値が各化学物質ごとに決められています。

 但し、有害物質への感受性は人により異なるので、この値以下であっても健康異常を引き起こす人も居るし、逆に越えても平気な人も居るとされています。

詳細は以下のページが分かり易いので、参照して下さい(愛媛産業保健総合支援センター)
http://www.ehimes.johas.go.jp/wp/topics/830/

 昨年2月に米国産業衛生学会が、トルエン-2,4または2,6-ジイソシアネートまたは混合物(TDI)のための新しい時間加重平均(TWA)を採用し、8時間TWAを5ppbから1ppbに厳しくしました。この変更は、厚生労働省主催の有毒物質を扱う職場の作業環境を管理するための検知管セミナー資料で知ったのですが、どんな不都合で厳しくされたのかは調べていますが私にはまだ分かりません。

 このイソシアネートはポリウレタンの材料等になり色々な物に使われています。中でも問題なのは、洗剤や柔軟剤の香り付けの合成香料を長持ちさせる為のマイクロカプセルの殻の部分に一般的に使用されている事です。

 この事は我々一般人は知らない事ですが、洗剤や香料メーカーの特許に記載が有り、以下は国際特許に記述されている例の一部です。
「ポリイソシアネートとポリアミンとの間の重合によって形成されるポリウレアカプセルは、当該技術分野でよく知られている・・・国際WO2009/153695 FIRMENICH SA」

 また、このポリウレタンは崩壊し易く、崩壊によってイソシアネートが発生する事が確かめられて厚生労働科学研究成果データベースで報告されています。→リンク

 この物質の蒸気やエーロゾルは、眼、皮膚、気道を刺激する。蒸気を吸入すると、喘息様反応を引き起こすことがある一旦アレルギー症状を起こすと、ごく微量でも反応する様になり、「この物質により喘息の症状を示した者は、以後この物質に接触しないこと。」と警告されています。
 また、反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。反復または長期の吸入により、喘息を引き起こすことがある。人で発がん性を示す可能性がある。 とも記載されています。(国際化学物質安全性カード参照)→リンク

 更に、アルコールが分解されて体の中でアセトアルデヒドになり排出が間に合わないと二日酔いを引き起こす様に、イソシアネートも体の中で分解されてアミンという物質に変わるとされています。また、この代謝(トルエンジアミンの場合)減少の半減期は10~21日とされ、なかなか体から排出されません、CERI 有害性評価書 化学物質評価研究機構資料による)→リンク

 このトルエンジアミンも有毒で吸入ばく露による急性症状として「咳、めまい、頭痛息切れ、錯乱、痙攣、吐き気、意識喪失 1) 」との記載があり、短期ばく露の影響として「気道を刺激する。血液に影響を与え、メトヘモグロビンを生成することがある。」との記載があることから、気道刺激性および麻酔作用があり、また、血液系が標的臓器と考えられた。(職場のあんぜんサイト SDS情報 2,6-トルエンジアミンより)→リンク

前置きが長くなりましたが、このトルエンジイシシアネート等のイソシアネート類をテープ光電光度法で広範に測定できる米国ハネウェル社製の「SPM Flex」という有毒ガス測定器を作動させながら東京のセミナーに出かけたので、その時の状況を知って戴きたいと思います。

 この「SPM Flex」という有毒ガス測定器は、半導体工場等の有毒なガスを扱う所で、ガス漏れが発生した場合に有毒物質の濃度異常を検知して警報を鳴らしたり、装置を止めたり出来るもので、安い車が買える位の値段がします。今回NPOの「化学物質による大気汚染から健康を守る会」よりこの機器を借用出来たので早速自宅から電車に乗って東京まで測定しながら行ってみることにしました。また、同時に簡易TVOC計も持参し、同時に測定してみました。

<測定に使用した計測器>
1.イソシアネート測定用
「SPM Flex」有毒ガス検知器本体
ケミカセット









 測定するガスの種類(グループ)毎にカセットを交換します。今回はイソシアネート用カセットで、0.4ppbからデジタル表示で濃度が読めるものです。



2.TVOC測定用
Atmotube(右)とスマホに表示された測定データ
右の筒状の物がAtmotubeという物で、スマホと連携してTVOC、温度、湿度を計測できます。


















<測定結果のグラフ>全体は小さく見辛いので、部分ごとを後ろに載せます。

 ピークでは1.4ppbのイソシアネートを観測しました。TX→JRの乗り換えで地下のエスカレーターに乗っている時です。換気の良くない人混みです。





















①自宅から駅まで
 自宅では窓を閉めている時はイソシアネートはほとんど検出されませんでしたが、窓を30cm位開いて網戸越しに測定すると0.7ppbになりました。TVOCは窓を開けたことで下がったのですが、暫くして喉が痒くなってきたので、室内でも活性炭のマスクをしました。その時試薬が反応した模様をデジカメで撮影したので添付します。
 →時間の経過(赤丸一つが約15分)
  ←窓締め切り→←窓30cm開→
イソシアネートに反応した部分が赤くなる。通常15分毎にテープが送られる。

窓締め切り→かすかに反応

窓30cm開→0.7ppb




 自宅の玄関を出るとイソシアネートが途端に跳ね上がり、自宅近辺の住宅が建て込んでいる所では1ppb有りましたが、駅近辺の住宅がまばらな所ではゼロになりました。





















②駅から会場まで
 駅のフードコートで早めの昼食にしたのですが、最初の頃は時間も早いので空いていてゼロでしたが、だんだん混んでくると0.6ppbになりました。 

 駅の改札を入ってホームに出るとイソシアンートはゼロになりましたが、電車に乗って混んでくるに従い値が上がり、1.2ppbまで上がりました。

 秋葉原駅に到着して人々が一斉に地上に出るエスカレータに乗って地上のJR改札に向かう時が一番イソシアネートが高く1.4ppbでした。

 また意外に高く感じたのが市ヶ谷の駅で降りて、駅前の交差点や近くの歩道を歩いている時で0.8ppbを記録しています。
















③会場内で
 会場内ではイソシアネートはずっとゼロ(テープは僅かに反応しているがデジタル化の限界0.4ppb以下)で、TVOCは最初人数が少ない時は0.1ppm位でしたが、人が増えると0.8ppmまで上昇しました。

①~③までのテープ反応画像



























④会場から駅まで
 帰りに会場からの歩道やJR車内ではイソシアンートはゼロでしたが、混雑した秋葉原駅近くでは0.7ppbを記録、車中ではピークで1.2ppbを記録しました。ここで奇異に思ったのは、途中駅に着いて混んでいたのが一斉に降りて空いて暫く経ってから大きな値が出る事です。

 終点駅に着いて電車から降りるとイソシアネートはゼロになり、雷雨の様子見待ちで駅構内のベンチで暫く座っていましたが、ここでもゼロでした。















⑤駅から自宅まで
 しかし、次の電車が着いた頃の雑踏状態の駅を出ると0.5~0.6ppbとなり、駅から少し離れた人通りの無い所ではゼロになりました。さらに自宅に近づくと雨で傘を差している状態でも0.6~0.7ppbで、自宅に着いて玄関に入り、計測器をずっと玄関に置いておくと一旦ゼロになったのがまた上昇し、0.8ppbまで上がりました。

















④~⑤テープ画像




<テープ画像の気になる痕跡>
 テープの空気を通し反応した部分を拡大して見ると、黒いもやもやした物が写っています。前回電車の中でテストした時と同じ現象が再現しています。
<行きの電車>
<帰りの電車>






















 この黒い物は空気中に浮遊しているマイクロカプセルかもしれないので、今後できれば捕集して顕微鏡で確かめてみたいと思います。マイクロカプセルだとしたら、その直径の小さい物は我々の肺の中に入り、そこで崩壊してイソシアネートを出している恐ろしい状態が想像されます。

以上

2017年4月22日土曜日

同期会で秋葉原往復時のTVOCをAtmotubeで測定

 秋葉原で1年ぶりに会社同期の飲み会が開かれました。TVOCや温度、湿度の測れる超小型のAtmotubeをカバンにぶら下げて出かけてみました。

市販のスマホとAtmotube

 現在Atmotubeのプログラムにまだ問題が有り、GPSの座標データが入ると温度、湿度データがずれます。

 このため、今回はスマホのGPSをOFFにして測定したらきれいなデータが取れました。








 柔軟剤の臭いを嗅いだ直後や嗅ぎながら酒を飲むとひどい目に会います。今までに3回そんなにひどく飲んでないのに意識を失いかけたり、1回は一時的に目が全く見えなくなった事が有ります。特に目が見えなくなった時は、降車駅に着いて全く目が見えず(意識ははっきりしているのに目が見えない)、ドアの開く音を頼りにとにかく手探りで電車を降りて暫くホームで立ち尽くしていたら段々と回復してきました。

 今回は体調を整えて臨んだのと、活性炭マスクで防御したので無事に済みほっとしました。会場も個室で仲間に柔軟剤臭は居ないので、安心して飲めました。

 その時の計測データをAtmotubeからダウンロードしてグラフ化しました。行きの電車は各駅停車の普通に乗ったので空いていてTVOCも我が家の室内より低く良好でした。しかし、帰りの電車は混んでいて、乗る人が増えると共にTVOCが高くなっていました。活性炭のマスクをしていても柔軟剤臭がひどかったですが、なんとか我慢しました。

 しかし、自宅に帰ったらジャンパーとズボンが柔軟剤臭い。私は座っていたので誰にも触れていないのに!そして、喉がおかしく複視がひどい(活性炭のマスクをしていたが)。まあそれ以上ひどくならなかったので良かったですが。








2017年4月15日土曜日

筑波山のTVOC(総揮発性有機化合物)測定

 シックハウス(室内空気汚染)等で問題となっている揮発性有機化合物(ホルムアルデヒド、トルエン等)の総量を測定できる超小型の機器をリュックに付けて登山をしてみました。リュックの肩の部分に付けたので、ほぼ私が吸っている空気を測定している事になります。

 私は登山中にきつい柔軟剤臭を嗅ぐと咳き込んだり頭痛がしたり、ひどい場合は軽い麻酔が掛かった様な状態でだるくなり運動能力が失われてしまいます。そこで、この原因物質がどれ位の濃度であるのか知る為に、実際の登山時に物質の総量(物質が何かはこの機器では分からないですが)を測定してみることにしました。


測定に使用した機器の紹介:CNNの記事を引用
  米国などに拠点を置くノット・アナザー・ワンはこのほど、空気中の有害物質を検知する手のひらサイズのスティック型の装置「アトモチューブ」を開発した。開発チームによると、この装置は127種類の揮発性有機化合物(VOC)のほか、一酸化炭素などの有害ガスも検知できる。10秒ごと(注:現在は1分ごと)に周囲の空気を測定し、利用者のスマートフォンに結果が送られる。スマートフォンでは点数化された空気の質を確認でき、汚染レベルの分布を地図上で表示することも可能だ。 

測定に使用した機器の画像

 市販のスマートフォンとブルートゥースで通信しながら使用します。スマホで写真の様に測定データを見たり、グラフを表示したり出来ます。

 単独でも測定データを蓄積したり空気の汚染度合いの概要を知る事ができます。







測定結果のグラフ













 さすがに山は空気がきれいで揮発性有機化合物はほぼゼロです。しかし途中、男体山の気象観測所から御幸ヶ原のカタクリの里に向かう途中、行き交う登山者の中にきつい臭いの柔軟剤を使用している人が何組も居て私は咳き込んでしまいました。

 それにもかかわらず、この時の測定値は0ppmです。この測定器の感度が0.01ppm(10ppb)のため、原因物質はそれ以下の濃度で咳き込む様な症状を呈する猛毒か、この機器では検出できないガス以外の粒子状物質(香料マイクロカプセルその物か?)であると言えます。

 残念ながら物質が何であるかは分かりませんので今後の課題です。

2017年4月12日水曜日

ついに捉えた!我が家に侵入した柔軟剤の香りカプセル(3)

 昨日は激しい雨と風で、久しぶりにスポーツジムとスーパーへ買い物に行く妻を車で送迎しました。スポーツジムへ送っていく時は全く臭いはしませんでしたが、その後のスーパーからの帰りは車中柔軟剤の臭いが強かった。

 私は目が押される感じでしみて、喉が痒くなって咳が出た。家に帰って部屋の中で妻が動くと強い柔軟剤臭が漂い、妻がトイレに入った後に入ると中は柔軟剤臭が充満していた。

 急いで着替えて貰い臭いはしなくなりましたが、着替えた後の畳の上にきらりと光る小さな点を見つけました。しばらくスポーツジムは休んでいましたが、その間この光る点は見られませんでした。したがって、この光る点はスポーツジムでくっついて来た物と思われます。

 早速カメラのレンズをマクロの等倍レンズに付け替えて撮影してみました。

5のすぐ下にある黒い点です。右下の黒い部分はレンズの陰が写っています。
下の拡大写真の様に、見る角度を変えると一部がキラキラ光って見えます。






 見る角度を変えて撮影感度をうまく調整すると、中につぶつぶが入って複合マイクロカプセルであることが分かります。
 但し、これは目に見えるほど大きく、画面から比例で200μ位の出来損ないのカプセルと思われます。
 通常のカプセルは数十μからPM2.5以下の大きさまで有る様ですので、目に見えない小さなカプセルがスポーツジムで無数に乗り移って、帰ってからも壊れながら臭い成分を出していると思われます。

 夕方雨が激しいので駅に娘を迎えに行きましたが、我が家と同じせっけん洗剤しか使ってない娘ですが、車に乗ると電車で貰って来た柔軟剤臭がプンプン臭います。同じように臭いのカプセルが乗り移っていると思われます。

 こららは臭いだけならまだ救われますが、臭いカプセルの特許には強力なアレルギー物質であるイソシアネートも殻の部分に使われる旨書かれています。電車の中や我が家で検出されているイソシアネートはこの可能性が高いと思われます。

2017年4月4日火曜日

登山の時のTVOCを測定:花の入公園から燕山、加波山往復

 登山に行く時に、TVOCと温度・湿度が測定出来る超小型のAtmotubeという測定器をリュックの前にカラビナでぶら下げて出かけてみました。
 登山の詳細は別のブログ「野草生活」を参照して下さい⇒リンク

 下のグラフがその時の時系列の結果です。温度・湿度はプログラムに問題がまだ残っていて不安定な部分が有ります。

・自宅を出発する時は、いつもの様に車庫や自宅前道路が柔軟剤臭かったので、VOCが急上昇しています。

・途中でコンビニに寄った時も、他の客で柔軟剤臭い人が居て店の中に臭いが充満していました。測定器は車に置いたままでしたが、衣類に付いた臭いのカプセルがVOCを出して徐々に上昇していると思われます。

・登山に入ると最初は一気に下がりますが、その後は徐々にしか下がらず、登山終了頃にやっと0.01ppmまで下がりました。これは、衣類に付いたカプセルが徐々に崩壊してVOCを出し続けているのでしょうか。


















 今後、もっとデータを蓄積すればVOCの状況が見えてくると思います。きれいな山の中の空気でも、自分の衣類に付いたカプセルがVOCを出し続けていると私は疑っているのですが。

2017年3月31日金曜日

ついに捉えた!我が家に侵入した柔軟剤の香りカプセル(2)

「ついに捉えた!我が家に侵入した柔軟剤の香りカプセル」から続く

 昨夜もう寝ようかと思ったら、畳の上の別の場所でキラリと光る物が見えたので、急遽撮影してみました。洗濯物を畳んでいる場所から1.5m位離れた場所で、これ位離れても飛んでいます。

 今回は、ブラックライト(紫外線ライト)で照らして、光の位置をいろいろ変えて撮影してみました。以下は全て同じ物を撮影しています。直径は250μm位で、光の具合で中の子カプセルがいろいろ変化して見えます。

 普通に見ると、黒い小さなゴミが落ちている様に見えます。


























 ブラックライトの位置を調節すると、この様に中のつぶつぶがはっきり見えます。


 ブラックライトを動かすと、






















 物差しと一緒に撮影して大きさを求めると、

 物差しの目盛1mmと画面上で比例計算して大きさを求めると、長径が250μm位有ります。一般的にマイクロカプセルは100μm以上では崩壊しやすくなると言われ、それ以下に径をコントロールされる様なので、これは失敗作と思われます。

 光の具合を変えると、



 カエルの卵みたいにも見えます


 これはたまたま大きなカプセルで肉眼で見えましたが、本来は数十μ以下で見えないカプセルが多数家の中に有り、これらを我々が吸い込んだり、崩壊するカプセル物質や中の香り物質から発生するガスを吸い込んでいると思われます。

 そして、これらの物質が最近急激に周囲にあふれてきて、化学物質に弱い我々に症状が出てきている。物の本によるとこれらの有機化合物はアルコールも仲間で、酒を飲むと劇的に症状がひどくなり、少し飲んだだけで意識を失いかけた事が何度かあります。

 これは病気ではなく個性だと私は考えています。アルコールに弱いから強くしてくれと医者に行く人が居ますか?

































2017年3月30日木曜日

ついに捉えた!我が家に侵入した柔軟剤の香りカプセル(1)

2017.04.12追記
 写真のマイクロカプセルは妻がスポーツジムに行っている時にくっついた物の可能性が大きいです。スポーツジムを休んでいる時には見られなかったのが、復活したら見られる様になりました。→以下の投稿参照
 但し、今日も洗濯物を畳んだら後から咳が激しく出てなかなか止まりません。洗濯物には目に見えない小さなカプセルが付着している事が疑われます。

 1階和室の照明をLEDに取り換えてから、畳の上に何やらキラキラ光るものすごく小さなガラスのかけらの様な物が見えるのに気が付きました。ガラスを割った時の小さなかけらの様に見えますが、もっと小さな物で、LED照明だと非常に狭い角度ですが、キラキラ反射して目立ちます。反射しない時は黒く見えます。

 光っている角度で、花を撮影する時の100mmの等倍マクロレンズを付けたデジカメでぎりぎりまで寄って撮影してみました。すると以前デジタル顕微鏡で柔軟剤処理した布を撮影した様なカプセルで、中にまた小さな子カプセルが入っているのが確認できました。

 この畳にカプセルが付いている場 所は、いつも洗濯物を畳んでいる場所です。洗濯物を畳んでいると、私は咳が出て頭痛がしてきます。恐らく、洗濯物に付いたこのカプセルが飛び散って、これを吸い込んで症状が出ているのではないでしょうか?我が家では石鹸洗剤しか使っておらず、これは外部から侵入したものです。ベランダに干した洗濯物に近所から飛んできたのが付着した可能性が一番高いですが、妻が行っているスポーツジムやスーパーで衣類にくっついて来た可能性も有ります

 試しにこのカプセルに指を近づけると、指にくっついてきました。何とか取ろうとシャープペンシルの先を近づけると、今度はそっちにくっついてしまい、紙の上に置こうとしましたが、どこかに飛んで行ってしまって見失いました。

 最初の画像は直径が260μm位有る未破裂と思われるカプセルです。
5.1cmの所にキラキラ光る物が見える





















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中にまた小さなつぶつぶが有るのが分かる。


 次は別の場所で光っている香りカプセル。
1の下少し右寄りに白い点が見えます
外のカプセルは破裂して、中の小さなカプセルが見えていると思われます。右上の方に子カプセルが飛び散っている様にも見えます。

  1の右下の部分                飛び散った子カプセル?
  ↓                       ↓   ↓    ↓  ↓
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皆さんも洗濯物を畳む所を見てみて下さい。肉眼できらきら光って見えます。今度は取り込んだ洗濯物をよく見てみます。

 このカプセルの殻の部分にポリウレタンが使われていると、崩壊した時に分解して猛毒のアレルギー物質である「イソシアネート」が発生します。これは物にくっついている時に起こるか、最悪の事態は呼吸時に吸い込まれて我々の気道や小さなものは肺の奥深く入り込んでそこで崩壊し、イソシアネートや合成香料成分が効率よく(以前読んだ資料の記憶では85%位)血液に取り込まれてしまいます。

 素人の私ではこの解析は無理なので、専門機関で解析されることを望みます。

(2)に続く

2017年3月5日日曜日

自宅周辺や混み合う電車の中はイソシアネートだらけ?

 東京にセミナーで出掛けるので、イソシアネートの測定器を持って出掛ける事にしました。自宅の室内から測定を始め、自宅周辺から電車の中、そしてセミナー会場まで往復、どれ位イソシアネートの影響を受けるのか測定してみました。電車の中では膝の上に測定器を横置きして、左側の空気を吸引します。
 ご注意)イソシアネートの測定ですが、副反応も有るので、100%イソシアネートである保証は出来ません。

<使用測定器>
 米国のHoneywell社製で、有毒ガスを使う職場でガス漏れ等で危険な状態になった時に警報を鳴らしたりすることが出来る最新型の物です。検出するガスのグループによりカセットを交換します。今回はイソシアネートのカセットを使用し、設定のガスはトルエンジイソシアネートです。警報は初期設定で2PPBですが、電車の中で1.5PPB位まで行った時は、すさまじい警報音が鳴ったらどうしようかと、びくびくしていました。
毒性ガス検知器 SPM Flex本体
ケミカセット
イソシアネート用










これらの機器はNPO VOC研究会より借用した物です。


<測定結果1>
 SPM Flexは、セットしたケミカセットテープに吸引した空気を通し、イソシアネートに反応し赤くなった度合いを光学的に読み取りデジタル値に変換します。読み取って蓄積した値をダウンロードし、その時刻の位置と統合してグラフにしたものです。


















・自宅周辺や混み合う電車内では、ACGIH:(American Conference of Government Industrial Hygienists)(米国)政府工業衛生等会議 の定める最新の許容濃度1PPBをオーバーしていました。
・但し、一部テープに粘着性の黒い粒子が付着しており、その部分は異物によりデジタルの読み取り値が影響を受けるので注意して下さい。しかし、これもマスクをしていないと我々が吸い込んでいる代物です。

<測定結果2>
 上記のデジタル値では0.4PPB以下はゼロとしか表示されないので、全く検出されていないのか、0.4PPB以下なのかが分かりません。このため、テープを撮影して位置を割り出しどの位の反応が有るのか見てみました。

・自宅室内(窓や換気口は閉め切ってある)以外は大なり小なりテープが反応しています。
・電車の車内では行きも帰りもテープに黒い粘着性の粒子(テープをはたいても取れない)が付着しています。
テープに付着した黒い異物(拡大)

 これは帰りの時のテープですが、赤い部分の直径が6ミリ位ですので、付着したのはかなり細かい粒子です。

 画面を拡大して計測したところ、形状のはっきりしている物は70μm位の直径でした。最初はタバコの煙かと思いましたが、タバコの煙の粒子径は調べたところ更に二桁小さくコンマ数ミクロンでした。

 この直径から推測するとマイクロカプセルが疑われるが、香料カプセルは着色を避ける為に透明だと思うので、香料カプセルではなさそうです。

タバコの粒子に関する研究報告へリンク
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jar/1/3/1_3_156/_pdf