2017年8月6日日曜日

ヒアリと香りの強い柔軟剤

 今日も玄関ドアを開けると柔軟剤の臭いがします。家の前の道路に出るとまるで洗濯物の中に居る様な強い臭いです。

 今朝の朝日新聞オピニオン欄に米国南部で暮らし、ヒアリに刺された奥様の経験談が載っていました。夫は刺された瞬間痛いと感じるだけで済み、子供たちは蚊と同様にしばらく悩まされる。奥様は1ヵ所刺されただけで片足が倍ほどに腫れ、全身にじんましんが広がり高熱も出て注射を打たれたとのことです。そして痛みとかゆみは最低2週間、長いと1ヶ月以上刺された個所から遠く離れた所にも表れたとのこと。

 毒物が体に入った時の反応は人によりこれほど違う物です。私は山でアブに良く刺されますが、チクっと痛みは感じますが、5~10分後には跡形も無く治ります。山仲間のたまりばで話を聞くと、やはり人によりぱんぱんに腫れあがる人も居るそうです。

 私はアブの毒はうまく分解できるが、柔軟剤から出る有毒物質(猛毒のアレルギー物質であるイソシアネートがごく微量出ることが測定器で分かった)の分解がうまく出来ない体質ではないでしょうか。以前北里研究所病院で診察を受けた時の医師も、化学物質に過敏状態とは言っていましたが、化学物質過敏症という言葉は使いませんでした。最近、これは個性ではないかと思う様になってきました。

 3日に会津駒ケ岳に登り登山道で他人の柔軟剤成分を浴び、次の日に所用で電車で川崎迄出かけて更に上乗せする様に柔軟剤成分を浴びたら、次の日は頭痛と胸の痛み、複視(ピントは合っているがブレて見える)で寝たり起きたりの生活でした。これは私の経験からですが、有毒物質(今分かっているのはイソシアネート)が溜まってくると、代謝が間に合わずに症状が出て来るのでは。この物質は、体の中でアミンという物質に変わり、強い麻酔作用から更に色々な精神障害までも引き起こすことが知られています。


2017年7月21日金曜日

夜干しの洗濯物の柔軟剤臭は風下の4軒を包む

 ここ数日、日の出が遅くなってきたのを感じます。梅雨が明けて朝から南風が吹いています。夜干しの洗濯物から出る柔軟剤臭を感じながらの早朝ウォーキングです。
今朝の日の出


今朝4:10の気象条件
快晴、南風、24.5℃、81%、1009mb 








 ある家の一階に大量に干した洗濯物から出る独特のソープの臭いは風下に流れて隣の4軒を包み込んでいました。
























2017年7月20日木曜日

受動喫煙と香害:香害110番のお知らせ

 朝のNHKラジオで受動喫煙は無風状態で半径8m位の範囲で影響を及ぼすとの話が有りました。

 一方、昨夜妻がウオーキングから帰ってくると、自宅周辺はきつい柔軟剤臭が立ち込めて臭いと嘆いていました。臭い中に居ると鼻が慣れてしまって分かりませんが、空気のきれいな所から戻った妻は汚染がはっきりと分かりました。

 家から出る柔軟剤臭は80mから気象条件によっては100m以上も到達し影響を及ぼします。洗濯物が外に干してなくても、その家の常時換気システムや換気扇から排気される近くは強烈な臭いで、それが拡散し袋小路や建物に当たって滞留します。

 歩いている人も風下の人に影響を及ぼし、私は咳き込んだり頭痛になったりします。
以下は駅の近くを歩いている時に、私を追い越していった柔軟剤臭の女性二人連れがどれ位離れるまで臭うか建物の位置関係を覚えていて後で測定したものです。約80m離れるまで臭いを感じました。この時は風が有ったのでこれで済みましたが、登山で谷間を歩いていて無風状態の時など、10分位臭いが消えるまで待った事が有ります。

 受動喫煙の10倍以上も影響範囲が広い香害が騒がれないのは問題ではないでしょうか。
おまけに、青酸ガスの千倍以上も毒性が強く喘息や過敏症等を引き起こすイソシアネートという物質が香りのカプセルがはじける時に出る物も有る様です。

 こちらを走る電車の長さは20mなので、柔軟剤臭の人が乗ると換気が働かない春とか秋には車両中が臭いに包まれてしまう事になります。ちなみに、電車に持ち込めない物として「臭気のため他のお客さまに迷惑をかけるおそれがあるものなどは車内に持ち込むことはできません。」と有ります。この人も持ち込みたくないですね

 これらの香害について、香害110番が日本消費者連盟主催で行われます。
7/26(水) 11:00~15:00
8/1 (火) 11:00~15:00
TEL:03-5291-2166 (両日共通)
困っている皆さん、電話しましょう。



2017年7月10日月曜日

買って来たばかりのTシャツから0.8ppbのイソシアネートを検出

 ちょうど今日、妻がTシャツを買ってきてくれたので、測定場所の汚染が無い事を確認してから新品Tシャツがイソシアネートに汚染されていないかを測ってみました。

・テストに使用したTシャツ
 衣類スーパーにずらっとハンガーに掛けられて展示販売されている物
 吸水速乾加工、ポリエステル100%、ベトナム製 980円

・テスト方法
 実験に使用しているゴミ袋で作った治具の中が汚染されていない事を確認(団扇でパタパタ扇ぐ)
 その中に入れてSPM Flexでイソシアネートを測定(トルエンジイソシアネートとして測定)

・試験結果
 そっと入れただけではイソシアネートは出ない。
 Tシャツをもんだりはたいたり、布に機械的刺激を与えると直ぐに0.8ppbを検出。直ぐに0.7に下がり、2分位続く。
 ゼロになってから再度刺激を与えても、もう出ない。(時間をおくと出るかも知れない)
 0.8ppbの時間は短く撮影出来ませんでしたが、0.7ppbの時の写真を添付します。

 もともと加工の時に付いたのか、展示している時に商品を見る客から付いたのかは不明ですが、イソシアネートに汚染されている事は事実です。


ゴミ袋の底に穴を開けSPM Flexの測定用チューブと
TVOC測定用Atmotubeを挿入

 右側のゴミ袋で作成した治具の中にTシャツを入れている。

 反対側のゴミ袋の開いた口の方から手を突っ込んでTシャツをもんだりはたいたりした。









2017年6月29日木曜日

洗濯物から出る貰いイソシアネートが職業病のレベルを超える

 柔軟剤処理した布から出るイソシアネートを何点か測定しましたが(疑問点が有るので未発表)、測定器のテープ上に繊維くずが数カ所見られて測定値が疑わしいので、新品のサンプル布を洗濯機で石鹸洗剤を使って良く洗ってから測定する事にしました。

 今回は購入した新品の布(木綿100%のタオル雑巾)を洗濯機で石鹸洗剤を使って良く洗って、庭の芝生上に有る物干しざおで天日干ししてから柔軟剤処理して測定する事にします。


ホームセンターで購入したタオルぞうきん

木綿100%

約20cmX30cm






1.26日に新品を石鹸で洗い庭に干して良く乾かし、29日まで室内に吊るしておいた布がひどくイソシアネートに汚染されていた。

 そっとしておいて測定してもイソシアネートは出ない。
 布を揉んだり、霧吹きで湿らせるとACGIHが職業病を防止する為の規制値とする1ppbの6倍ものイソシアネートが出る。





















10:12 5.6ppb

 測定中の写真で、この時は5.6ppbで警報が鳴って画面が赤くなっている。

 外に干したタオル雑巾に付着したポリウレタンマイクロカプセルが機械力や水分により解離し、材料のイソシアネートが発生していると思われる。

 洗濯物を畳んでいると咳が出たり頭痛がしてくる時が有る理由がこれで分かった。


2.今日、外に干した洗濯物が心配になり測定してみた。
 始めに測定場所・用具が汚染されていない確認をしてから、今日2階に干したバスタオルを測定した。
 今日は汚染は無く、バスタオルを揉んだり叩いたりしても計測値はゼロのままだった。霧吹きは今日使うのが濡れてしまうので実施しなかった。こちらは庭では無く2階に干したので、高さにより汚染されないのか、それとも風の状態で我が家に飛んでこなかったのかは不明です。





















3.1.の布を柔軟剤処理して乾かし測定したが極端な値の発生は無く、この程度では
  元の汚染の残りか柔軟剤処理の汚染かは判定できず。






















16:43 1.6ppb

 1.6ppbを計測した時の写真です。この程度だと外に干した時の汚染かどうか分からない。











 今回の実験で、柔軟剤から出るイソシアネートは
①柔軟剤処理して濡れたままだと出ない。一旦乾かす事が必要。
②静かにしていると出ない。機械的刺激や水分で出る。(各メーカーの香りの宣伝通り)
 以前、電車の中で測定した時に、満員電車から皆が一斉に降りて、ドアが閉まった後に急上昇した理由がこれで分かった。

2017年6月27日火曜日

外から衣類等に付いて持ち込まれる猛毒のイソシアネート

 昨日朝は雨が降っていたので妻を整骨院に車で送って行きました。帰りに迎えに行って妻が車に乗り込むと、強い柔軟剤臭がして換気しても私は喉が痒くなりました。これは整骨院で付着した柔軟剤臭で、イソシアネートの発生も疑われます。

 急遽測定器の準備をしてイソシアネートとTVOCを測定することにしました。といっても、イソシアネート測定用のケミカセットは化学変化し易く冷凍保存してあるので、常温に安定させるまで時間が掛かります。あせるとテープに付いた水分でセンサーが誤動作してしまい、テープの試薬がイソシアネートと反応していないのに警報が出たりします。

 まず最初に測定場所がイソシアネートに汚染されていない事を確認する為に、サンプルが無い状態で測定開始です。その間に、つなぎ作業服に着替えて畑のきゅうりの棚の増設作業と草取をします。

 休憩の為に頭に被っていたタオルを取って測定器の右の方に置いて暫くすると、イソシアネートを検出しました(下の写真)。
右に置いたタオルからイソシアネート

右にタオルが置いてあります

イソシアネート測定で
MAX 3.5ppb

TVOCも0.14ppm増加(成分は不明)

 暫くすると値が落ちて来るので、タオルを叩くとまた増加します。







 続いて畑作業で着ていたつなぎ作業服も測定してみました。

つなぎの作業服
イソシアネート測定
MAX 0.6ppb

TVOCは顕著な変化無し










 今度は予定していた外で柔軟剤臭が付いた妻のシャツを測定します。ビニール袋に入れておいたので、底に穴を開けてその穴から測定します。反対側は開放です。

整骨院から帰ってきた妻のシャツを測定
車で迎えに行ったが、臭いがきつく喉が痒くなった。

イソシアネート測定(6時間経過後)
MAX 0.7ppb

以前測定した時も0.7ppbでした。
以前の投稿記事へリンク

TVOCも0.09ppm増加しています。




以下はイソシアネートとTVOCの測定データです。
イソシアネートは有毒ガス検知器 米国Woneywell社製 SPM Flexで測定

 最初のタオルの時、途中で一旦下がってからまた上がっているのは、タオルを叩いている為です。

 SPM Flexのテープ呈色反応






                      ←薄いがここから反応している→
 ニセの反応(湿度によるセンサー誤動作)でないのを確認する為にテープを確認した。うっすらと赤い○(反応部分)が見える。


 TVOCは米国 Indiegogo社のPortable Pollution Monitor Atmotubeで測定。


 庭の畑で作業しただけでもタオルや作業服がイソシアネートに汚染されるには驚きです。特別臭いは感じないのに、まるで放射性物質の様です。
 昨日早朝は北風が強く石鹸系の柔軟剤臭がして、その後雨が降って午前中は酸っぱい柔軟剤臭がしました。午後は臭いは感じなく暑いのでマスク無しで畑の作業をしたのですが、イソシアネートは出ていて頭に被ったタオルや作業服が汚染された。
 今朝起きるとひどい目やにが出ていて、体が異常にだるく、左腕や指先に時々神経の痛みが走った。

2017年6月20日火曜日

米国の職業病防止許容濃度を越える自宅近辺のイソシアネート

<変更履歴>
2017.06.21 イソシアネートに反応したケミカセットの画像を追加

 危険な化学物質を扱う職場では、作業者がさらされる化学物質の濃度を管理することが労働安全衛生法で定められています。

 アレルギーを起こす猛毒のイソシアネート(代表のトルエンジイソシアネート)については、日本は時間加重平均の許容濃度が0.005ppm(5ppb)と定められています。米国では昨年この規格が改訂され0.005→0.001ppm(1ppb)と厳しくなりました
 新規格は、喘息、肺機能、眼刺激の為とされています。

 この規格は、「ほとんどすべての作業者が毎日繰り返し暴露しても、有害な健康影響が現れないと考えられる化学物質の気中濃度である。TLV は、産業界の経験、ヒトや動物による試験・研究などの利用可能な情報に基づいている。これら情報の量と質は物質によって異なるため、TLV の精度にも幅がある。TLV は、安全濃度と危険濃度の間のはっきりした線ではないし、毒性の相対的な指標でもない。」・・・環境省の保健・化学物質対策より

 「ほとんどすべての作業者」という事は、残りの一部化学物質に弱い作業者は、これ以下でも危ないと解釈できます。

 前置きはこれ位にして、我が家の部屋の外や近辺でこの規格を上回る最大で1.5ppbが観測されました。早朝ウォーキング時に有毒ガス検知器をしょって測定したのが以下のグラフです。我が家では窓を閉め切って換気口も閉じていますが、これから暑くなって網戸にして戸を開けて寝たら、恐ろしい事にこのレベルのイソシアネートを一晩吸い込むことになります。



6/18測定後のケミカセット
上記グラフのデータの基になるカセットテープの画像です。
イソシアネートを検出した部分が反応して赤い丸になっています。

 試薬をしみ込ませたテープに空気を通して反応させ、空気中のイソシアネート濃度に比例して濃度が濃くなる原理です。
 この濃度を反射率の変化としてセンサーで読み取り、デジタルに変換して表示します。


 上記グラフは用事の為に途中で測定を中断したものですが、以下は朝から夜まで測定した時の物です。真夜中も測定したいのですが、測定器の音がうるさく近所迷惑になるので遠慮しています。夕方から夜間に徐々に上昇し、早朝まで続き、測定出来た期間のピークは1.1ppb有ります。昼間は徐々に減少していきます。これは晴れている時のパターンです。



 この程度の濃度は混み合った電車の中や駅の乗り換え通路、混雑した歩道でも観測され、人が発生源です。妻が外出先で柔軟剤臭を貰ってきたブラウスを測定したら0.7ppbが観測された事からも言えます。→リンク

 今後は主な香り付き洗剤や香りを長持ちさせている柔軟剤で実際に布を処理して測定してみたいと思います。(以前も実験したがより確証を得る為に)

 今日も玄関の外は柔軟剤の臭いが充満して、閉め切った室内でも先ほどから喉が痒くなり活性炭の息苦しいマスクをしました。

2017年6月15日木曜日

筑波山登山時のTVOC(揮発性有機化合物の総量)

 通常は山に登ってきれいな空気を吸い汗をかくと、すっきりして心地よい疲れで、帰りの車の片道4時間運転も苦にならないのものです。
 ところが、筑波山とか人の多い山へ登ると、柔軟剤等の化学物質に弱い私は、香りの強くてなかなか消えない柔軟剤臭とすれ違った時に咳や頭痛、涙等の症状が出ます。そして、時間が経つと疲労の回復機能が失われた様なひどい疲れと眠気に襲われます。

 今回の登山もその様な症状が出て、次の日には朝起きると体がだるくて耳鳴りと頭痛がして、右肩の痛みと腕の痺れが出ました。自宅でも新聞を取りに外に出ると北風に乗って薬臭い柔軟剤独特の臭いがします。

 近所で洗濯物が干される7時半頃になると、目がごろごろして痛く鏡を見ても何も入っていません。目を洗ってしのぎます。そして、8時半頃には家の前の道路に酸っぱい薬臭い柔軟剤臭が充満して複視がひどくなって、昼頃には両腕に赤い模様が出ました。

 午後1時半頃から1時間位だるいので昼寝をしましたが、起きると両足がだるくて複視がひどい状態で両腕に赤い模様が出ています。

 これらの症状のトリガーになったと思われる筑波山登山時のTVOC(揮発性有機化合物の総量)をAtmotubeで測定したので、グラフにしてみました。成分は分かりませんが人が居る所に揮発性有機化合物有りです。但し、量が多くても害が少ない物とごくごく微量でも毒性の強い物が有るので、成分を分析しないと原因物質は分かりません。成分のうち一般的な合成香料と猛毒のイソシアネートでは百万倍もの毒性の差が有ります。






















 最初の頃の鋭いピーク2カ所は、妻と私が虫よけスプレー(無香料品)を使用した影響と思われます。
 登山中に強い柔軟剤臭の人とすれ違ったと思われる場所3ヵ所でわずかな上昇がみられます。しかし、この山は虫よけスプレーの様にストンと落ちません。マイクロカプセルが付着して、化学成分を出し続けているせいでしょうか。
 御幸ヶ原で昼食を食べて休憩した時には、途中から立ち込める柔軟剤臭を避けて風上に逃げたのですが、それでも測定値が上昇しています。この時の影響が一番大きく症状に出ているのではないでしょうか。










2017年5月25日木曜日

窓を開けると近所の柔軟剤臭と猛毒のイソシアネートが入ってくる

 近所からの柔軟剤臭が入るので、最近までは窓や換気口は全て閉じていましたが、このところ気温が30℃にもなり、熱中症で倒れるおそれも出てきて窓を開けざるを得ません。

 窓を開けて風を網戸越しに入れた場合の、近所の柔軟剤等から出ているVOC(揮発性有機化合物)や猛毒のアレルギー物質であるイソシアネートを測ってみました。但し、VOCについては、クロマトグラフが無いので個々の成分は分からず、総量のTVOCを測ることになります。

<測定方法>
測定風景

 暑い時に窓を開けて網戸越しに風をいれている状態で測定します。

 この時は南寄りの風で風速は0.9~6.5m/s(気象庁のデータで一番近い点)でした。

 イソシアネートは米国Woneywell社製の SPM Flexという化学テープ方式毒性ガス検知器で測ります。産業用機器で高価な為に借用品です。写真の黄色と黒のツートンカラーの機器です。詳細はこちら→リンク
 国産でも同じ方式の機器が警視庁の化学テロ対策用として開発されましたが、残念ながらイソシアネートには対応していません。

 TVOCは、上記SPM Flexの吸気チューブ先端に置いた米国Indiegogo社のAtmotubeという超小型の空気質モニターで測ります。こちらは個人用に売られている物で公式な値としては使えませんが、目安にはなります。スマホでコントロールしたりデータを見たりダウンロードも出来ます。


<測定結果>
 測定を終えた所で、SPM Flexのテープを機器から外してイソシアネートに反応しているか撮影してみました。
呈色反応

 呈色反応ではっきりと赤く変色し、イソシアネートが存在している事を示しています。
 
写真で見えている部分は、試験終了の23日夜の部分です。但し、感度は低いですが、一部他のガスにも反応(副反応)するので、注意が必要です。私が調べたところ、これらのガスはかなり臭うので、存在した場合は臭いで分かるので除外できると思っています。












<TVOC測定結果>
 5/22は5:40に窓を開けたら7時ごろから南風に乗って柔軟剤の酸っぱい臭いが部屋に入って来て咳が出たり、体のあちこち(頭や背中)が痒く、目が痛くて複視がひどかった。

 急いで測定の準備をして10時から測定に入りました。AtmotubeのTVOCが下がる時の応答が遅いので、だらだらと下がって(外気の方がTVOCは低い)行きますが、赤丸の様に上昇しているピークが三つ有り、柔軟剤の香料成分と思われます(以前のガスクロマトグラフ分析の経験から推定)。

 5/23の午前には0.1ppm増加している部分が有り、この時も酸っぱい臭いがして涙が出て目が痛く複視にもなってきました。マスクをしないでいたら頭痛がしてきたので、暑いですが活性炭のマスクをしました。




















<イソシアネート測定結果>
 測定器から得られるデータは、値がゼロ(0.4ppb未満でゼロになる)を越えると1~2秒おきにデータが記録され膨大なデータになります。そのままではExcelの処理能力を超えてしまうので、分割して処理しました。ピーク値を拾って間引きし1分間隔にしてAtmotubeに合わせると同じグラフに表示出来ますが、ちょっと時間と頭が必要なので、将来に回します。

①5/22の結果 
 測定を始めて直ぐに1.4ppbを記録し、この値はACGIH(米国産業衛生専門家会議)の許容限界値1ppbを越えている。この時は柔軟剤の酸っぱい臭いが部屋に入って来て、複視(私の場合文字が片目でも縦にぶれて見える)がひどい状態で耳鳴りもしました。そのうちセキも出てマスクをしましたが、目にしみました。

 昼過ぎに風が強くなってやっとすっきりとしてきました。


②5/23午前の結果
 深夜から早朝にかけて1ppb→0.8ppbと一旦下がりましたが、ゼロにはなりません。この時、風上側の近所で強い柔軟剤臭のする家が夜間も洗濯物を干していました。

 更に8時頃に1.2ppbまで上昇しました。各家庭で洗濯物を干して、ある程度乾いて来た頃と推定されます。この頃は酸っぱい柔軟剤臭がして、TVOCもピークが観測されました。
 朝食の頃から涙が出て目が痛く、マスクをしました。9時半頃には複視がひどくなりマスクを外していたら頭痛がしてきました。





















③5/23午後の結果
 17時頃からツンと鼻にくる臭いがして、18時頃に近所で救急車の音で外に出ると、南側(風上側)から酸っぱい石鹸の臭いがしてきました。救急車も風上の南側に停車していました。
 その後19時頃に0.8ppbとなり、喉がいがらっぽくなりました。20時台には0.9ppbのピークが出ました。夕食の支度が始まる時間からお風呂の時間にかけて上がっているのは、換気扇で排気された柔軟剤成分が何軒分も合わさって高くなっていると私は推測しています。
 臭いでしかまだつかんでいませんが、強く長持ちする柔軟剤臭は100m以上離れても臭いを感じます。今朝もすれ違った近所の強烈な柔軟剤臭の人は、歩いた跡に帯状に臭いを残し、臭いを感じなくなったのは130m位先でした。警察犬が臭いを嗅いで跡をたどる様に、人間でも跡をたどる事が出来る強さです。
 風下にある我が家は何軒分も柔軟剤臭やイソシアネートを浴びて、それらが合わさって高いレベルになっていると思われます。




















 これから暑くて窓を開ける季節ですが、イソシアネートをずっと吸っていると工場の危険レベルに達しているので、どうしたものか悩ましいです。

2017年5月22日月曜日

住宅街で米国のイソシアネートのばく露限界1ppbを越える

 昨年、米国産業衛生専門家会議(ACGIH)はTDI(トルエンジイソシアネート)の時間の時間加重平均ばく露限界値を5ppbから1ppbに引き下げました。厳しくした理由を調べていたのですが、米国産業衛生学会、展示会のプレゼン資料に解説されているのを見つけましたので、それを紹介したいと思います。

 この1ppbという値は、我が家の外気で観測され、窓を開けているとオーバーする時が有ります。また混雑した電車の中や駅の乗り換え等人の多い所でも越えてしまっています。これは、トルエンジイソシアネートを扱う工場の中の空気より一般家庭や人の多い場所の方が有毒物質が多い事を意味します。

以下、プレゼン資料(英文)関係部分の機械翻訳
原文はこちらの33ページを参照→リンク
201621日、ACGIHTDI TLV-TWA8時間の時間加重平均)を5ppbから1ppbに、TLV-STEL15分間の短期曝露限界)を20ppbから 5ppbに引き下げた。

TLVsを下げるACGIH決定に関するコメント
2016 TLV基準:喘息、肺機能、眼刺激
→以前のTLV基準:呼吸器、感作

→職業訓練、技術管理、医療監視における産業の改善は、OAの発生率を低減する効果を実証している(2011-12年の調査から)。 これは、TDIの製造および使用が増加している一方で、イソシアネートに起因する職業性喘息症例が米国および他の世界で減少していることに反映されている。 しかし、ACGIHはこれらの結果を示唆的なものとみなしているだけです。

ACGIHは、TLVを低下させると職業性喘息のさらなる減少につながると考えているが、この肯定の支持は弱いと考えられる。

ACGIHは、TWA濃度に関連する健康影響が、単一または複数のピーク暴露の発生によって影響を受ける可能性があることを認識し、OEL勧告の複雑さを増す。


上の特殊用語の解説:環境省のHPより
【作業環境許容濃度(ACGIH)】
 ACGIH (米国産業衛生専門家会議)では、作業環境許容濃度をTLV (Threshold Limit  Value )と呼んでいる。TLV は、ほとんどすべての作業者が毎日繰り返し暴露しても、有害な健康影響が現れないと考えられる化学物質の気中濃度である。TLV は、産業界の経験、ヒトや動物による試験・研究などの利用可能な情報に基づいている。これら情報の量と質は物質によって異なるため、TLV の精度にも幅がある。TLV は、安全濃度と危険濃度の間のはっきりした線ではないし、毒性の相対的な指標でもない。

TLV には次の3 つのカテゴリーがある。
*TLV-TWA (Time-Weighted Average)
1日 8時間、1 週40 時間の時間荷重平均濃度
*TLV-STEL (Short-Term Exposure Limit)
たとえ8 時間TWA がTLV-TWA 内にあっても、1日の作業のどの時間においても、超えてはならない15 分間TWA として定義される。当該物質に急性毒性が認められる場合、TLV-TWA を補足するために設定されるものであり、独立して設定されるものではない。
*TLV-C (Ceiling)
作業暴露のいかなる場合においても超えてはならない濃度

2017年5月8日月曜日

着衣にくっついて室内に侵入する柔軟剤臭とイソシアネート

 妻が整骨院から帰ってきたら凄まじい柔軟剤臭です。じっとしていると臭いませんが動くと臭いがひどく気持ちが悪くなる程で、目にも沁みます。ブラウスを着換えて貰ったらひどいのは直りました。我が家では石鹸洗剤しか使ってないので、整骨院で他の患者から貰ってきた様です。

 急いで準備をして、脱いだブラウスに付着している柔軟剤の香料カプセルから発生すると思われるイソシアネートとTVOC(揮発性有機化合物の総量)を測定してみることにします。我が家の室外では1ppb以上のイソシアネートが観測されるので、汚染が無い室内玄関の下駄箱の上で測定する事にします。

<使用測定器>
ブランク確認

①イソシアネート測定用
 米国ハネウェル社製の化学テープ方式毒性ガス検知器SPM Flexを使用します。テープにしみ込ませた試薬の所へ空気を通して反応すると色がガス濃度に従って変化する仕組みです。 広範囲のイソシアネート類が検出可能です。トルエンジイソシアネートでは0.4ppb(ppmの千分の一)からデジタル表示可能な高感度です。それ以下の濃度でもテープに残された反応の痕跡から微量のイソシアネートの有無を見る事ができます。半導体工場等の有毒ガスを使用する職場でガス漏れ検知に使用される工業用機器で高価な物です。

②TVOC簡易測定用
米国Indiegogo社製Atmotubeポータブル大気汚染モニターを使用します。
TVOCと温度、湿度を測定できる超小型の簡易測定器で、スマホと通信しながら使用します。個人用の機器で正式な測定には使用できませんが、手軽に使用する事ができます。

 スマホから測定データをPCにダウンロードしてExcelで処理し、グラフを描かせたり出来ます。

0.01ppm(10ppb)からTVOCを測定できます。

 今回はSPM Flexと連携させてテータ処理し、同じグラフに表示させてみました。









<測定開始>
 横にした大きめのビニール袋の底に穴を開け、その穴にSPM Flexの吸気チューブとAtmotubeを取り付けます。最初測定環境にイソシアネートが無い事を確かめる為に試験サンプル無しで1時間測定します。
サンプル投入
サンプルは綿100%


















 柔軟剤臭がするブラウスをビニール袋に畳んでそっと入れます。材質は右の写真の様に綿100%です。
 そっとしている時の臭いは鼻を近づけないと分からないほどかすかです。

 妻が着ていた時は動くとひどい臭いがしたので、暫くして動かしてみる事にします。その前に、ブラックライト(紫外線ライト)を照射して試してみることにします。

<測定結果>
 ブランク確認ではテープは全く反応しておらず、測定環境は問題有りませんでした。

 ブラックライトの紫外線では変化有りませんでした。LED照明なのでパワーが足りないのかもしれません。一応、紫外線硬化の物に使われるライトですが。

 次に、ビニール袋に入れたブラウスを叩いたり揺り動かしたりしてみました。その時はSPM Flexのデジタル表示はゼロのままです(0.4ppb未満)。そうしているうちにだんだんと臭いがきつくなってきました。しかし、後からデータを見て見ると動かした後にピークで0.7ppbのイソシアネートを検出していました。ちょうど夕食で機器を離れた時です。試料を動かした時ではなく、資料とそれを覆うビニール袋を全部取り除いてから数値が出ています。

 後からテープの呈色反応を確認すると、下の写真の様に試料を動かした時から反応し、資料が無くなった後の方が濃度が上がっています。資料が無くなって約1時間後にやっと反応が無くなっています。

<呈色反応の様子>ケミカセットのテープをデジカメで撮影
時刻との関連を位置から割り出す為に定規を一緒に撮影しています。















<SPM FlexとAtmotubeのデータを連携させたグラフ>

  試料とビニール袋を取り除いた後にイソシアネートのピーク値0.7ppbを記録しています。この時はちょうど夕食中で、人の動き(人に付いてくる)や外部からの侵入(玄関のドアを開くと外から入る)は有りません。

 一方、TVOCはサンプルを除去すると直ぐにゆっくりと下がり始めており(直ぐに下がらないのは測定器の特性と思われる)イソシアネートのピークの所でわずかな上昇が見られます。

 我が家は窓を開くとイソシアネートや柔軟剤臭が入って来るので窓や換気口は通常締め切りです。このためTVOCは高いのでそれにかき消されてしまっているのかも知れません。

 湿度(空色の線)を見ると、試料を動かした所で湿度が上がっているのが分かります。香料成分に湿度センサーが反応したものか?

 いずれにしても、他人から貰って来た柔軟剤臭成分で0.7ppbものイソシアネートが出るとは驚きです。この柔軟剤臭の持ち主はもっと凄まじいでしょうし、この様な人が多数居る混雑した電車の中では、工場の中のイソシアネート規制値より値が高くなってしまうでしょう。米国産業衛生学会の職場での管理値は1ppbですので、それを容易にオーバーしてしまいます。
















2017年4月29日土曜日

人混みでは米国のばく露限界をオーバーするイソシアネート

 一般の人にはあまりなじみが無い化学物質の規制ですが、有毒な化学物質を扱う職場では作業環境で有毒物質の濃度をこれ以下に抑えなさいという規制値が有ります。

 ほとんどの労働者が1日8時間、1週40時間職場でばく露されても著しい健康障害を引き起こさないと考えられる「ばくろ限界」という値が各化学物質ごとに決められています。

 但し、有害物質への感受性は人により異なるので、この値以下であっても健康異常を引き起こす人も居るし、逆に越えても平気な人も居るとされています。

詳細は以下のページが分かり易いので、参照して下さい(愛媛産業保健総合支援センター)
http://www.ehimes.johas.go.jp/wp/topics/830/

 昨年2月に米国産業衛生学会が、トルエン-2,4または2,6-ジイソシアネートまたは混合物(TDI)のための新しい時間加重平均(TWA)を採用し、8時間TWAを5ppbから1ppbに厳しくしました。この変更は、厚生労働省主催の有毒物質を扱う職場の作業環境を管理するための検知管セミナー資料で知ったのですが、どんな不都合で厳しくされたのかは調べていますが私にはまだ分かりません。

 このイソシアネートはポリウレタンの材料等になり色々な物に使われています。中でも問題なのは、洗剤や柔軟剤の香り付けの合成香料を長持ちさせる為のマイクロカプセルの殻の部分に一般的に使用されている事です。

 この事は我々一般人は知らない事ですが、洗剤や香料メーカーの特許に記載が有り、以下は国際特許に記述されている例の一部です。
「ポリイソシアネートとポリアミンとの間の重合によって形成されるポリウレアカプセルは、当該技術分野でよく知られている・・・国際WO2009/153695 FIRMENICH SA」

 また、このポリウレタンは崩壊し易く、崩壊によってイソシアネートが発生する事が確かめられて厚生労働科学研究成果データベースで報告されています。→リンク

 この物質の蒸気やエーロゾルは、眼、皮膚、気道を刺激する。蒸気を吸入すると、喘息様反応を引き起こすことがある一旦アレルギー症状を起こすと、ごく微量でも反応する様になり、「この物質により喘息の症状を示した者は、以後この物質に接触しないこと。」と警告されています。
 また、反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。反復または長期の吸入により、喘息を引き起こすことがある。人で発がん性を示す可能性がある。 とも記載されています。(国際化学物質安全性カード参照)→リンク

 更に、アルコールが分解されて体の中でアセトアルデヒドになり排出が間に合わないと二日酔いを引き起こす様に、イソシアネートも体の中で分解されてアミンという物質に変わるとされています。また、この代謝(トルエンジアミンの場合)減少の半減期は10~21日とされ、なかなか体から排出されません、CERI 有害性評価書 化学物質評価研究機構資料による)→リンク

 このトルエンジアミンも有毒で吸入ばく露による急性症状として「咳、めまい、頭痛息切れ、錯乱、痙攣、吐き気、意識喪失 1) 」との記載があり、短期ばく露の影響として「気道を刺激する。血液に影響を与え、メトヘモグロビンを生成することがある。」との記載があることから、気道刺激性および麻酔作用があり、また、血液系が標的臓器と考えられた。(職場のあんぜんサイト SDS情報 2,6-トルエンジアミンより)→リンク

前置きが長くなりましたが、このトルエンジイシシアネート等のイソシアネート類をテープ光電光度法で広範に測定できる米国ハネウェル社製の「SPM Flex」という有毒ガス測定器を作動させながら東京のセミナーに出かけたので、その時の状況を知って戴きたいと思います。

 この「SPM Flex」という有毒ガス測定器は、半導体工場等の有毒なガスを扱う所で、ガス漏れが発生した場合に有毒物質の濃度異常を検知して警報を鳴らしたり、装置を止めたり出来るもので、安い車が買える位の値段がします。今回NPOの「化学物質による大気汚染から健康を守る会」よりこの機器を借用出来たので早速自宅から電車に乗って東京まで測定しながら行ってみることにしました。また、同時に簡易TVOC計も持参し、同時に測定してみました。

<測定に使用した計測器>
1.イソシアネート測定用
「SPM Flex」有毒ガス検知器本体
ケミカセット









 測定するガスの種類(グループ)毎にカセットを交換します。今回はイソシアネート用カセットで、0.4ppbからデジタル表示で濃度が読めるものです。



2.TVOC測定用
Atmotube(右)とスマホに表示された測定データ
右の筒状の物がAtmotubeという物で、スマホと連携してTVOC、温度、湿度を計測できます。


















<測定結果のグラフ>全体は小さく見辛いので、部分ごとを後ろに載せます。

 ピークでは1.4ppbのイソシアネートを観測しました。TX→JRの乗り換えで地下のエスカレーターに乗っている時です。換気の良くない人混みです。





















①自宅から駅まで
 自宅では窓を閉めている時はイソシアネートはほとんど検出されませんでしたが、窓を30cm位開いて網戸越しに測定すると0.7ppbになりました。TVOCは窓を開けたことで下がったのですが、暫くして喉が痒くなってきたので、室内でも活性炭のマスクをしました。その時試薬が反応した模様をデジカメで撮影したので添付します。
 →時間の経過(赤丸一つが約15分)
  ←窓締め切り→←窓30cm開→
イソシアネートに反応した部分が赤くなる。通常15分毎にテープが送られる。

窓締め切り→かすかに反応

窓30cm開→0.7ppb




 自宅の玄関を出るとイソシアネートが途端に跳ね上がり、自宅近辺の住宅が建て込んでいる所では1ppb有りましたが、駅近辺の住宅がまばらな所ではゼロになりました。





















②駅から会場まで
 駅のフードコートで早めの昼食にしたのですが、最初の頃は時間も早いので空いていてゼロでしたが、だんだん混んでくると0.6ppbになりました。 

 駅の改札を入ってホームに出るとイソシアンートはゼロになりましたが、電車に乗って混んでくるに従い値が上がり、1.2ppbまで上がりました。

 秋葉原駅に到着して人々が一斉に地上に出るエスカレータに乗って地上のJR改札に向かう時が一番イソシアネートが高く1.4ppbでした。

 また意外に高く感じたのが市ヶ谷の駅で降りて、駅前の交差点や近くの歩道を歩いている時で0.8ppbを記録しています。
















③会場内で
 会場内ではイソシアネートはずっとゼロ(テープは僅かに反応しているがデジタル化の限界0.4ppb以下)で、TVOCは最初人数が少ない時は0.1ppm位でしたが、人が増えると0.8ppmまで上昇しました。

①~③までのテープ反応画像



























④会場から駅まで
 帰りに会場からの歩道やJR車内ではイソシアンートはゼロでしたが、混雑した秋葉原駅近くでは0.7ppbを記録、車中ではピークで1.2ppbを記録しました。ここで奇異に思ったのは、途中駅に着いて混んでいたのが一斉に降りて空いて暫く経ってから大きな値が出る事です。

 終点駅に着いて電車から降りるとイソシアネートはゼロになり、雷雨の様子見待ちで駅構内のベンチで暫く座っていましたが、ここでもゼロでした。















⑤駅から自宅まで
 しかし、次の電車が着いた頃の雑踏状態の駅を出ると0.5~0.6ppbとなり、駅から少し離れた人通りの無い所ではゼロになりました。さらに自宅に近づくと雨で傘を差している状態でも0.6~0.7ppbで、自宅に着いて玄関に入り、計測器をずっと玄関に置いておくと一旦ゼロになったのがまた上昇し、0.8ppbまで上がりました。

















④~⑤テープ画像




<テープ画像の気になる痕跡>
 テープの空気を通し反応した部分を拡大して見ると、黒いもやもやした物が写っています。前回電車の中でテストした時と同じ現象が再現しています。
<行きの電車>
<帰りの電車>






















 この黒い物は空気中に浮遊しているマイクロカプセルかもしれないので、今後できれば捕集して顕微鏡で確かめてみたいと思います。マイクロカプセルだとしたら、その直径の小さい物は我々の肺の中に入り、そこで崩壊してイソシアネートを出している恐ろしい状態が想像されます。

以上

2017年4月22日土曜日

同期会で秋葉原往復時のTVOCをAtmotubeで測定

 秋葉原で1年ぶりに会社同期の飲み会が開かれました。TVOCや温度、湿度の測れる超小型のAtmotubeをカバンにぶら下げて出かけてみました。

市販のスマホとAtmotube

 現在Atmotubeのプログラムにまだ問題が有り、GPSの座標データが入ると温度、湿度データがずれます。

 このため、今回はスマホのGPSをOFFにして測定したらきれいなデータが取れました。








 柔軟剤の臭いを嗅いだ直後や嗅ぎながら酒を飲むとひどい目に会います。今までに3回そんなにひどく飲んでないのに意識を失いかけたり、1回は一時的に目が全く見えなくなった事が有ります。特に目が見えなくなった時は、降車駅に着いて全く目が見えず(意識ははっきりしているのに目が見えない)、ドアの開く音を頼りにとにかく手探りで電車を降りて暫くホームで立ち尽くしていたら段々と回復してきました。

 今回は体調を整えて臨んだのと、活性炭マスクで防御したので無事に済みほっとしました。会場も個室で仲間に柔軟剤臭は居ないので、安心して飲めました。

 その時の計測データをAtmotubeからダウンロードしてグラフ化しました。行きの電車は各駅停車の普通に乗ったので空いていてTVOCも我が家の室内より低く良好でした。しかし、帰りの電車は混んでいて、乗る人が増えると共にTVOCが高くなっていました。活性炭のマスクをしていても柔軟剤臭がひどかったですが、なんとか我慢しました。

 しかし、自宅に帰ったらジャンパーとズボンが柔軟剤臭い。私は座っていたので誰にも触れていないのに!そして、喉がおかしく複視がひどい(活性炭のマスクをしていたが)。まあそれ以上ひどくならなかったので良かったですが。








2017年4月15日土曜日

筑波山のTVOC(総揮発性有機化合物)測定

 シックハウス(室内空気汚染)等で問題となっている揮発性有機化合物(ホルムアルデヒド、トルエン等)の総量を測定できる超小型の機器をリュックに付けて登山をしてみました。リュックの肩の部分に付けたので、ほぼ私が吸っている空気を測定している事になります。

 私は登山中にきつい柔軟剤臭を嗅ぐと咳き込んだり頭痛がしたり、ひどい場合は軽い麻酔が掛かった様な状態でだるくなり運動能力が失われてしまいます。そこで、この原因物質がどれ位の濃度であるのか知る為に、実際の登山時に物質の総量(物質が何かはこの機器では分からないですが)を測定してみることにしました。


測定に使用した機器の紹介:CNNの記事を引用
  米国などに拠点を置くノット・アナザー・ワンはこのほど、空気中の有害物質を検知する手のひらサイズのスティック型の装置「アトモチューブ」を開発した。開発チームによると、この装置は127種類の揮発性有機化合物(VOC)のほか、一酸化炭素などの有害ガスも検知できる。10秒ごと(注:現在は1分ごと)に周囲の空気を測定し、利用者のスマートフォンに結果が送られる。スマートフォンでは点数化された空気の質を確認でき、汚染レベルの分布を地図上で表示することも可能だ。 

測定に使用した機器の画像

 市販のスマートフォンとブルートゥースで通信しながら使用します。スマホで写真の様に測定データを見たり、グラフを表示したり出来ます。

 単独でも測定データを蓄積したり空気の汚染度合いの概要を知る事ができます。







測定結果のグラフ













 さすがに山は空気がきれいで揮発性有機化合物はほぼゼロです。しかし途中、男体山の気象観測所から御幸ヶ原のカタクリの里に向かう途中、行き交う登山者の中にきつい臭いの柔軟剤を使用している人が何組も居て私は咳き込んでしまいました。

 それにもかかわらず、この時の測定値は0ppmです。この測定器の感度が0.01ppm(10ppb)のため、原因物質はそれ以下の濃度で咳き込む様な症状を呈する猛毒か、この機器では検出できないガス以外の粒子状物質(香料マイクロカプセルその物か?)であると言えます。

 残念ながら物質が何であるかは分かりませんので今後の課題です。