2016年7月15日金曜日

コカの葉からコカインへ

 2008年にペルーへ行った帰り、成田の手荷物検査で麻薬探知犬が私の足元に寄ってきてクンクン臭いを嗅ぎ始めた。やばい、バレたか?
インカ道からマチュピチュ遺跡を見下ろす
しかし、妻が間違えて買ったコカ入りのチョコレートは、通関できないとの事で地元の人に差し上げて処分してきたし・・・

 心当たりはコカ茶でした。現地ではレストランの入り口に乾燥したコカの葉が置いてあって、それにお湯を注いでコカ茶を飲みました。

 ごく僅かの量が体に残っていたのでしょうが、探知犬は感じた様です。暫くして犬は何事も無かった様に離れていったので安心しました。

 ちなみにコカの葉からコカインにするには、四畳半一部屋位の葉を煮詰めなければならないそうです。何事も量が問題です。


 これと同じ事が合成香料とそれを補助する化学物質にも言えると思います。昨日は台湾から一時帰国した息子と寿司屋で食事をして自宅に20時頃土砂降りの中を帰ってきました。そして車庫から玄関までの途中、こんな雨でも柔軟剤臭がします。

 午前中は暑いので窓を開いていましたが、柔軟剤の臭いがしてきて室内で咳が出始め、暑苦しい活性炭のマスクでしのぎました。午後からは窓を閉め切り冷房と冷風扇(水フィルターの作用でイソシアネートが除去できる)を点けました。室内では感じませんが、外に出ると酸っぱい石鹸臭がして、発生源を探すと30m以上離れた家からでした。自宅の玄関から外へ出ると咳が出ますし、発生源の家の前の道路では、ひどく酸っぱい石鹸臭が立ち込めています。

 自宅にずっと居ると、常に柔軟剤臭が押し寄せて来ているので、鼻が馬鹿になって感じなくなっています。しかし寿司屋では全く柔軟剤臭は無く、嗅覚がリセットされてまともに感じる様になり、自宅の前で微量の臭い物質を感じたのだと思います。

 昔は私は合成香料の臭いを嗅いでも何ともなかったのに、コカの葉からコカインに近づく様に柔軟剤の化学物質が強烈になり、苦しめられる様になりました。化学物質に弱い人々にとっては、臭いが強く長持ちする柔軟剤はもうコカインです。

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