2016年1月20日水曜日

柔軟剤の雲海と臭い回覧板

 妻がポストから町内会の回覧板を持ってきたら、柔軟剤の甘酸っぱい臭いがします。さては、外の臭いが妻の体に付いて入って来たか?

 しかし、今はかなり強い北西風で雲も流れています。こんなに風が吹いていては臭いも飛ばされて薄まってしまうのでは? 回覧板を読み始めたら犯人が分かりました。回覧板が臭っています。
 急いで読んで次へ回しました。しかし、その後喉が痒くなり、咳が出て頭痛もしてきました

 一昨日は東京の方は雪が積もって大変でしたが、こちら茨城南部は本降りの雨で風も強く、柔軟剤被害者にとっては理想的な天気(臭いが全く無く快適)でした。溜まった柔軟剤の有毒成分が少しは抜けるかな。

 昨日は、早朝に起きて外に出ても臭いは全く無く、さわやかな朝でした。ところが、8時を過ぎると台所に居ても咳が出てきて、8時半頃には妻が洗濯物を干すのにベランダの窓を開けたせいか、1階でも酸っぱい臭いを感じました。この時間では近所で洗濯が始まったのでしょうか?
 時々頭が重くなる時は有りましたが、風呂場やトイレからも風が入らない様にして、何とか楽に過ごせました。

 今朝は冷え込んで、気温-4℃の無風状態で星が良く見えました。遠くの高速道路を走る車の音が良く聞こえます。この様な時は、地面が昼間の暖かさからまだ冷え切らないうちに上空の空気は冷えて逆転層が発生します。逆転層の詳しい解説はこちらを参照して下さい→リンク

<逆転層による柔軟剤の雲海>(目には見えませんが) 
逆転層状態の時は、煙が横に流れていきます。これと同じように家の中から24時間換気システムで排出された柔軟剤の香り成分は時間を掛けてゆっくりと家の間を這う様に拡散している様です最近の住宅では建築基準法でこの24時間換気システムが義務付けられています。
24時間換気システムについてはこちら「24換気.com」に詳しく解説があります→リンク

 そして、この香り成分の中には、強力な感作性(アレルギーを発症させる)物質や人体にいろいろな害を与える物質に変化する物も有ります外に洗濯物が干されていなくても、強い香りの柔軟剤を使用している家の中の衣類や寝具から出る香りの成分(揮発性有機化合物)は容赦なく風下の家々を包み込みます。その伝播距離は私の鼻で感じる濃度で50m位に達します実際はもっと薄い人間は感じない濃度では更に遠くまで伝播していると想像できます。そして、その発生源の家の中は換気システムでそんなに臭くない空気に保たれていると思われます。

 実際、今朝4時の良く晴れた無風状態の時は、新聞を取りに玄関のドアを開けた途端に、柔軟剤の酸っぱい臭いがしました。その後ウォーキングに出て近所を回ってみると、我家の前から道路沿いにずっと臭いが続き、1ヶ所凄く臭いの強い場所が有りました。家並みと逆転層が横向きの煙突の様になり、我家まで伝播して家に入り込んでいると思われます。また、風の状態によっては、私の家はほとんど一日中柔軟剤の香り成分に包まれている事になります。

 先ほどの回覧板の臭いはこの汚染源で臭いを付けて回ってきたものと推測されますが、少なくとも1日以上時間は経過しています。恐ろしい残留性です。
 その家の中に置いておいただけで臭いが付いてしまう。そして、1日以上経っても臭いは消えず、化学物質過敏の人は咳が出たり頭痛になる。これが学校の教室だったら、臭いの付いたプリントや文房具が各家庭に持ち帰られて、回覧板と同じ様に柔軟剤の臭い発生器と化してしまうでしょう。困ったものです。

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